[ 機械 ]
(2017/1/10 05:00)
【川越】入曽精密(埼玉県入間市、斎藤清和社長、04・2934・4633)はマシニングセンター(MC)を用い、100マイクロメートル(マイクロは100万分の1)角の真ちゅう製サイコロ(写真)の加工に成功した。自社開発の2本アーム式装置や治具によって、直径20マイクロメートルのエンドミルを0・1マイクロメートル単位で制御して加工した。高精度な微細加工の技術をアピールし、医療機器部品の受注などにつなげる。
アーム式装置「マイクロ・パーツ・ハンドリング・システム(MPHS)」は大きさ0・1ミリメートルクラスの微細部品の組み立てや搬送を行うために自社開発した。
サイコロの1面に、長さ0・1マイクロメートル、深さ0・08マイクロメートルの切削痕を約10万個設けた。加工時間は約1時間。
真ちゅう以外にもアルミニウムやステンレス、チタンでも加工できる。斎藤社長は「製作の構想段階から約4カ月かけて実現した。加工時間は30分まで短縮可能」としている。
(2017/1/10 05:00)