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[ 科学技術・大学 ]
(2017/1/11 05:00)
富士通研究所(川崎市中原区、佐々木繁社長、044・754・2613)は10日、世界で初めて、手のひら静脈を使ったスライド式の静脈認証技術を開発したと発表した。幅8ミリメートルの光学ユニットを作製し、タブレットなどのモバイル端末に搭載できるようにした。手のひら静脈認証の適用範囲が広がり、安全性の高いモバイルサービスが実現する。
光の回折現象を応用した新しい複合光学素子を利用。1個の発光ダイオード(LED)光源から、均一の明るさで光を当てる小型の照明部を作製した。
さらに、手をスライドさせながら手のひらの静脈パターンを分割して読み取り、手のひら全体の静脈パターンを利用して照合する技術を開発した。これらを、小型のモバイル端末のフレーム部分に搭載できる光学ユニットに作り込んだ。
個人情報などへのアクセスシーンにおいて、高い認証精度と、偽造が困難な特徴を持つ、手のひら静脈認証の普及を後押しする。
(2017/1/11 05:00)
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