[ その他 ]
(2017/2/7 05:00)
■ランキング・ベスト10(1/30~2/5)
1位 社員7人の町工場、残業ゼロで年収600万円超 秘訣は先読み教育
2位 深層断面/カメラ“政権交代”なるか、ミラーレス陣営が相次ぎ戦略機種
3位 安倍首相、米車の日本販売不振には理由 誤解あれば伝える
4位 東芝、メモリー新会社の出資受け入れ3割に引き上げ
5位 東芝、英原発事業見直し 機器供給特化で調整
6位 東芝、ゼロから経営再建 半導体事業を3月末めどに分社化
7位 日産、新興国で三菱車生産−ゴーン氏インタビュー、ブラジル・インド候補に
8位 三菱重工、車用ターボ生産を完全自動化 今夏にも実証
9位 米自動車販売統計:トヨタやGMなど減少、日産とホンダは増加
10位 発掘!イグ・ノーベル賞(9)北海道大学−殻で敵を殴るカタツムリ
■解説:ショート・発火しにくい、リチウム電池−産総研が開発(2/2)
昨年8月の発売以降、発火事故が相次いだ韓国・サムスン電子の人気スマートフォン「ギャラクシーノート7」。同社は回収などで6000億円もの損失を被ったとされ、ブランドも大きく傷つけることになったが、1月末になってようやく、事故の原因はリチウムイオン二次電池の設計と製造工程にあったとの調査結果を発表した。
これまでにもパソコンやスマホ、航空機などに搭載されたリチウムイオン二次電池で発火事故が起きているが、そもそも内部の有機電解液が可燃性のため、設計や製造には注意を要する。トヨタ自動車がハイブリッド車の「プリウス」になかなかリチウムイオン二次電池を搭載せず、ニッケル水素電池を使っていたのも、価格の安さもあるが、安全面を突き詰めてのことだった。そうした中、産総研が全固体の二次電池を開発したのは朗報と言える。
モバイル端末や自律移動ロボットが進化し、電気自動車がエコカーの筆頭に躍り出てきた今、残された最大の課題が電池技術だ。電池を制する者が、次の産業を制すると言っても過言ではない。日本はかつて、この分野で世界をリードしていただけに、安全性の高い全固体電池をいち早く実用化し、韓国勢などに一矢報いてもらいたい。
(2017/2/7 05:00)