[ ICT ]
(2017/2/8 05:00)
東京大学発ベンチャーのエクスビジョン(東京都文京区、藤井照穂社長、03・3812・9360)は、高速画像処理システムを構築するための開発基盤ソフトを開発した。ソニーが実用化した超高速ビジョンチップにも適応可能とみられる。高速検査装置や高速ジェスチャー認識システムなどを開発しやすくなる。まずは100社への導入を目指す。
超高速ビジョンチップは1ミリ秒ごとに撮像し画像処理をして機器に信号を送る。この信号を受けてモーターを回転させたり、プロジェクターを応答させるなど、センサーで対象を捉えてから数ミリ秒以内に機器を応答させることが難しかった。
そこでエクスビジョンがシステムを組む際に必要な開発環境を整えた。ソフトウエア開発キット(SDK)と評価ボード(EVB)、応答する機器へのインターフェースなどを提供する。検査ラインで高速に流れる商品の中から不良品を弾くなどの用途が期待される。エクスビジョンはシステム開発を受託するほか、用途ごとにひな型となるシステムを販売する。
(2017/2/8 05:00)