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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/2/11 05:00)
タカタは10日、2017年3月期連結業績予想を下方修正し、当期損益が640億円の赤字(前期は130億円の赤字)になるとの見通しを発表した。従来は200億円の黒字を見込んでいたが、16年4―12月期連結決算で米国司法省との司法取引に伴う罰金の支払いなどで1075億円の特別損失を計上し、3期連続の赤字となる見通しだ。
特別損失として罰金などの支払いのため司法取引関連損失引当金繰入額969億円、エアバッグのリコール(回収・無償修理)に関する訴訟対応費用などのリコール関連損失106億円を計上した。純資産は478億円となり、16年9月末時点の1240億円から大幅に減少した。タカタは1月、米司法省とエアバッグの異常破裂問題に関連して刑事責任を認め、10億ドルの和解金を支払うことで合意していた。
タカタは再建計画を策定するため外部専門家委員会を設置し、4日までにスポンサー候補として米キー・セイフティー・システムズ(KSS)を推薦された。タカタは私的整理による再建を望むが、KSSは法的整理による支援も検討しているとされる。タカタは10日発表の決算資料で司法取引に関する支払いなどは「再建計画に大きく依存する」としており、再建を巡る交渉にも影響を与えそうだ。
(2017/2/11 05:00)