[ ICT ]
(2017/3/2 07:30)
(ブルームバーグ)無料通信アプリを運営する LINE(ライン)が、人工知能(AI)を活用した野心的な戦略を明らかにした。これによりグーグルやフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなどテクノロジー業界の巨大企業に張り合える存在への脱皮を目指す。
ラインは1日、バルセロナで開催中の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、日本語と韓国語での会話が可能な音声認識アシスタントの動力源となるクラウド型プラットホームを稼働させると発表した。ユーザーは携帯端末のアプリや卓上スピーカー「Wave」に話し掛けることで、天気やニュースの情報を聞いたり、別のサービスにアクセスしたりできるようになる。
これらは4-6月中に利用可能になる見通しだ。
出澤剛最高経営責任者(CEO)はインタビューで、ポスト・スマートフォン、ポスト・タッチ技術に向けた変革があると指摘。こうした「つながる機器」が今後日常生活のさらに深くまで入り込んでくるため、各国・地方のニーズや言葉、文化により密接に合致するものでなくてはならなくなるとの認識を示した。
ラインはこのAIプラットホームを親会社の韓国ネイバーと共同して開発した。ネイバーは韓国のネット検索で圧倒的な強さを維持し、グーグルを寄せ付けない。出澤CEOはこれこそローカルな知識の強さを証明していると語った。
原題: Line’s AI Bets Pit Japanese Messenger Against Amazon and Google(抜粋)
(2017/3/2 07:30)