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[ 商社・流通・サービス ]
(2017/3/18 05:00)
イトーヨーカ堂は中国事業の選択と集中を進める。販売好調な四川省成都市近郊では店舗を積極的に増やす一方、北京五輪以降の景気低迷や消費動向の変化で赤字が続く北京市では、5月に2店舗のうち1店舗を閉じて止血を図る。
成都市近郊では現在7店舗を出店している。2018年にも成都でショッピングモール内の核テナントなどとして、複数店舗の出店を見込む。食品スーパーの展開も始める予定だ。品ぞろえなどで品質重視の姿勢を打ち出して他の小売店と差別化している。
北京では最大9店舗を展開していたが、北京五輪後の景気低迷や消費者ニーズの多様化を背景に苦戦しており、現在は2店舗を残すのみ。5月に豊台北路店を閉鎖し、亜運村店の1店舗のみにして再建を図る方針だ。
1日に就任した三枝富博社長はイトーヨーカ堂の中国進出に長年携わっており、引き続き中国事業も管掌する。三枝社長は「成都、北京以外での出店は考えていない」としている。
(2017/3/18 05:00)