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[ 環境・エネルギー ]
(2017/3/29 05:00)
関西電力は大阪高裁の仮処分決定取り消しを受け、安全管理の総点検を終え次第、高浜原発3、4号機の再稼働準備に着手する。順調なら今夏にも、関西の電力需要家にとって“お預け”となっていた電気料金引き下げが期待できそうだ。関電は原発の再稼働がない中でも2017年3月期に2期連続の最終黒字を確保。再稼働の見通しが立ち、5年ぶりの復配も決めた。
28日会見した岩根茂樹社長は「信頼に応えるため、しっかり値下げする」と強調。価格競争力を回復して顧客流出に歯止めをかけ、離脱した客への再提案で復帰を促す構えだ。
高浜原発が動かないことによる関電の損失は、代替で稼働する火力発電所との燃料費比で2基合わせて月70億円。岩根社長は「再稼働のあかつきには、できるだけ早く」電気料金に燃料費の差益を還元する方針を示す。
さらに関電管内で大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働も、早ければ今秋に実現しそうだ。2基の燃料費差益は月100億円。燃料価格が上昇傾向にあり、今後差益の拡大が見込まれる。
関電の電気料金の引き下げは高浜、大飯の両原発で運転が軌道に乗った時点、2段階で行われる予定。安くなるかは今後の燃料価格の動向次第だが、電力他社や新電力との相対的に高かった価格水準は改善される。
(2017/3/29 05:00)
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