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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/4/11 05:00)
【体臭ケアに知見活用】
資生堂は栄養補助食品といったサプリメントなどに用いられる成分の「コエンザイム(Co)Q10」に、年を重ねることで出る体臭「加齢臭」を抑制する効果があることを世界で初めて発見した。コエンザイムQ10は体の活力を阻害する“さび”の原因となる酸化の反応に対抗する成分として、食品や化粧品などに配合されている。体内から放出される加齢臭の原因物質を抑える働きがある。同社はこの知見が、新たな体臭ケアの方法として役立つと見ている。
資生堂はコエンザイムQ10を継続して摂取することにより、体内から出る加齢臭の原因物質が減少して、体臭が抑えられるとしている。加齢臭は体臭の一つで、体の表面の皮脂が年を重ねるに伴い酸化して発生することが知られている。
今回、資生堂はこの加齢臭の原因物質「ノネナール」が体の表面だけでなく、体内からも発生していることを解き明かした。そこで、高い抗酸化作用を持つコエンザイムQ10に着目し、続けて摂取することで体内から放出されるノネナールを減らせないかと想定。実験に取り組んだ。
65―74歳の健康な女性20人を対象に、皮膚から放出される複数の成分を検知する「皮膚ガス」の実験方法で検証した。この結果、コエンザイムQ10を毎日100ミリグラム、4週間摂取したグループは、体内から放出されるノネナールの濃度が摂取前と比べて2―3割減少した。
コエンザイムQ10には体内で効果を発揮するまでに時間がかかるものの価格が廉価な「酸化型」と、即効性のある「還元型」の2種類がある。どちらを摂取した場合もノネナールが著しく減少する効果があった。コエンザイムQ10の加齢臭抑制効果について、勝山雅子研究員は「男女両方に効果ある」としている。
(2017/4/11 05:00)
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