[ ロボット ]
(2017/5/10 05:00)
ピーシーキッド(東京都千代田区、平岡哲夫社長、03・6240・1860)は、2018年をめどに機能を高めたコミュニケーションロボットを投入する。16年に発売した受け付けロボット「PK―II」や、開発中の二足歩行ロボットに音声対話やインターネットによる応答、人工知能(AI)や統計学の「回帰分析」を使い、相手の好みを分析する、といった機能を盛り込み差別化する。
ピーシーキッドは16年秋にPK―IIをレンタル発売した。当初は音声対話を想定していたが「ユーザーが満足する機能に高まっていない」(平岡社長)ため組み込まず別途機能開発を続けることにした。音声技術はオープンイノベーションで外部の知見も積極活用する方針だ。現在のPK―IIは受け付けで来客をセンサーで感知し、訪問先の情報を音声で受け取ると電話で担当者を呼び出し、対応を担当者に預ける。
今後、搭載カメラを使った顔認識の機能も高め、来客ごとに対応を変えたり、ネットから天気や気温など情報を受け取りアナウンスするといったこともできるようにする。タッチパネルを使わず、あくまで音声でのコミュニケーションを重視するという。
開発中の二足歩行ロボット「PASI(パシ)」は身ぶり手ぶりと対話で人とコミュニケーションするロボットで、PK―IIに盛り込む機能も搭載する予定。さらに、AIや回帰分析による対話やデータの分析で相手に合った商品の紹介や注文まで担える機能も開発する。
ピーシーキッドはパソコンやUSBメモリーなどのデータ復旧が主業務。3年半前に新規事業開発の一環でロボット事業部を立ち上げ、コミュニケーションロボットの開発を進めている。
(2017/5/10 05:00)