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(2017/5/16 05:00)
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■解説:トヨタ、自動運転システムに米エヌビディアの技術採用(5/11)
エヌビディアというと、もともとはアーケードゲーム機やパソコン用の画像処理チップ(GPU)でお馴染みのブランド。それが今や高性能コンピューティングをリードする有力企業へと華麗な変貌を遂げている。特にスーパーコンピューターの世界では汎用GPUで並列処理を行う「GPGPU」と呼ばれる高速数値演算処理が当たり前となっていて、エヌビディア製のGPUが組み込まれるケースが多い。
その良い例が、東京工業大学の開発するスパコン「TSUBAME」。いち早くエヌビディアのGPUを採用し、今年の夏には倍精度の理論演算性能で理研の「京(けい)」を上回る「TSUBAME 3.0」が稼働の予定だ。
さらに同社はAI向けにも強みを持つ。ディープラーニング(DL)の演算をCPUに比べ大幅に高速処理できることから、DLを開発・運用する中国・バイドゥ、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトといった大手ITが最初のユーザー。ファナックとプリファードネットワークスが共同開発するDL活用ロボットにもエヌビディアのGPUが使われているという。また、トヨタとの協力発表と前後する形で、AI開発者向けの最新型クラウドプラットフォームも発表している。
自動運転の分野向けに開発したのがAI車載コンピューター「NVIDIA DRIVE PX」。アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、テスラ、ボルボ・カーズなどが次々と採用に踏み切っており、エヌビディアはAIのハードウエアにおける台風の目ともなっている。
【米エヌビディアが1月のCES2017で公開した自動運転車の走行デモ映像】
(2017/5/16 05:00)