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(2017/5/23 05:00)
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8位 猛威ふるうランサムウエア、工場などを標的に―収束見えず、対応急務
■解説:猛威ふるうランサムウエア、工場などを標的に―収束見えず、対応急務(5/15)
150カ国・地域の30万台以上のパソコンに感染被害をもたらしたランサム(身代金)ウエアの「ワナクライ」。欧州やロシアなどに比べ日本での被害は軽微にとどまっている印象があるが、情報セキュリティー会社カスペルスキーの川合林太郎社長によれば、「OSのアップデートや(プログラムの欠陥に当てる)パッチがきちんとできているためかもしれない」という。ただし、当初考えられていたようなフィッシングメールによる感染ではないようで、感染源のメールも発見されていない。誰が何の目的で実行したのかも依然として不明だ。
さらに、今回のワナクライと同じく、テロ対策を目的にOSの脆弱性を密かに保有していた米国家安全保障局(NSA)から盗んだツールをもとに、仮想通貨づくりに必要な数学計算を感染したパソコンにバックグラウンドで実行させるウイルスなども出回っている。ワナクライのプログラムを停止させる「キルスイッチ」の機能をオフにした亜種などもあるという。NSA発の盗難ツールはほかにも存在することから、引き続き別の大規模サイバー攻撃の懸念も高まっている。対策としては「パッチを当てるのに尽きる」(川合さん)というが、とにかくセキュリティーに気を配り、OSのアップデートを怠らないようにしたい。
(2017/5/23 05:00)