[ 機械 ]
(2017/5/16 05:00)
アマダホールディングスは富士通とIoT(モノのインターネット)分野で連携する。顧客の板金工場とアマダが新設するサポート拠点を接続する機器を開発する。アマダが加工機からデータを集めて解析し、顧客により効率的な保守や有効な加工の助言をする。2018年1月に日本でサービスを始め、秋に世界展開する。20年までに国内で全顧客の3割に当たる8000社への導入を目指す。
試験運用を17年10月に始める。板金加工機で世界シェア首位級のアマダがサービスを本格展開することで、板金加工のIoTが一気に進みそうだ。
アマダは専門拠点「IoTサポートセンター」を設置。富士通と開発した機器を通じて、アマダの新旧加工機を中心に稼働状況や加工内容のデータを取得する。人工知能(AI)の機械学習などでデータを分析し、加工機の予防保全につなげる。
顧客の同意を得た場合はより詳細な加工データを取得し、従来より実効性の高い加工助言をする。強みとするアフターサービス力を全面に生かし、競合と差別化する。
データの蓄積や分析には富士通のプラットフォーム(基盤)を活用する。18年秋に欧州と米国で、19年春に中国でサービスを始める。価格は未定だが、月額制を想定している。
アマダは15年に板金工場のIoT基本概念「Vファクトリー」を公表した。これまでは工場内の加工機の稼働状況を顧客が把握できるシステムで、アマダとつないだサービスは一部の加工機の保守などに限られていた。
(2017/5/16 05:00)