[ 機械 ]
(2017/5/17 05:00)
【名古屋】オークマと日立製作所は16日、IoT(モノのインターネット)活用による工場の生産性向上ソリューションの提供に向け協業すると発表した。日立のIoTの知見とオークマの多品種少量生産モデルを組み合わせる。オークマ本社工場(愛知県大口町)の新工場「DS2」に日立が納入した生産進捗(しんちょく)・稼働状況監視システムをひな型に、マスカスタマイゼーションにも対応する高効率な生産システムを提案する。
オークマは中・小型旋盤と研削盤の部品を生産するDS2建設で日立の支援を受け、工場内の工作機械の稼働状況を一目で把握できるシステムを導入。部品加工の優先度決めなど、分単位で作業指示できる生産体制を実現した。
両社は共同または個別に大手製造業へのソリューション提案に乗り出す。オークマは10月から半年間をめどに、自社他工場に導入する。さらに大手製造業の工場の工作機械更新時に導入を提案する。
日立は自社IoTプラットフォーム(基盤)「ルマーダ」を活用したソリューションビジネスを全社で推進中。オークマのDS2を実証モデルとして同様の事例の創出を図る。
(2017/5/17 05:00)