[ ICT ]
(2017/5/17 07:00)
(ブルームバーグ)米グーグルの人工知能(AI)ソフトウエアは既に、基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマートフォン、スマートスピーカー、腕時計に内蔵されているが、同社は今週開催の開発者会議「I/O」で、AI投入の拡大を明らかにする予定だ。グーグルは17日にも、米 アップル「iPhone(アイフォーン)」向けのAIアシスタントを発表する見通しだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
グーグルが昨年のI/Oで発表し、その秋に投入した「アシスタント」は、アップルの「Siri(シリ)」やアマゾン・ドット・コムの「アレクサ」と競合する。アシスタントは、アイフォーンには無料のアプリとして提供され、アップルの「アップストア」からダウンロードが可能になると、同関係者は述べた。最初は米国での投入となるが、グーグルは将来的に国外向けのサポートを追加できるよう取り組んでいるという。
同関係者によれば、グーグルが同社のスマートフォン「ピクセル」に搭載しているアシスタントと同様、アイフォーン向けも音声アシスタント機能となる。違いはアイフォーンにはこの機能がプリインストールされない点で、それが障害となり利用が広く普及しない可能性はある。ただダウンロードすれば、アイフォーンの他のグーグル関連アプリと連動する。
I/Oでは他の新製品へのAIソフトウエア投入も明らかになる。関係者によれば、グーグルの人気アプリ「フォト」がアップグレードされ、実際の写真アルバムを作る機能が追加される。フォトのアプリから、写真が印刷された実際の本を注文し、自宅に配送することが可能になるという。アップルは過去にパソコン「マック」の写真ソフトで同様のサービスを提供していたが、約1年前に同サービスを取りやめた。
このほか、米ゼネラル・エレクトリック(GE)製の冷蔵庫や食洗機、オーブンといった家電でもアシスタントが利用できるようになる。
アイフォーン向けアシスタント投入については、先にアンドロイド関連情報ブログのアンドロイド・ポリスが報じていた。グーグルの広報担当はコメントを控えた。
原題: Google to Push AI Smarts to IPhone, New Photo Books Service(抜粋)
(2017/5/17 07:00)