- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/5/30 05:00)
【名古屋】名古屋大学理学研究科の斎藤進教授らは、化学反応しにくい化合物の一種「安定アミド」を、アミンやアルコールなどに高効率に変換する触媒を開発した。
有機分子と金属のルテニウム原子の結合体を用いた触媒で、低水素圧で副生成物が少なく反応し、25種類以上のアミドを変換できる。ナイロンやケブラーなど石油化学で生産するアミドの燃料や医薬品などの原材料としての利用につながる可能性がある。
斎藤教授らは高水素圧・高温で触媒機能を果たす結合体のうち、金属に結合する有機分子を改良した。その結果、水素圧が5気圧、温度60度Cでも変換できることを発見した。有機分子の構造を調べた結果、化合物であるピリジンの分子が窒素原子の隣の炭素原子同士で結合した骨格を持つことが重要だと分かった。
従来アミンなどに変換できるアミドは、化学反応しやすい活性アミド1、2種類のみで、天然資源ではほとんど存在しなかった。
(2017/5/30 05:00)
関連リンク
科学技術・大学のニュース一覧
- 「みちびき」2号機・1日打ち上げ−欧米より高い位置精度、自動運転などに応用へ(17/05/30)
- 理研、免疫疾患を遺伝的に解析した「遺伝子カタログ」作成(17/05/30)
- 国立大新学長に聞く(2)総合研究大学院大学学長・長谷川眞理子氏(17/05/30)
- 京大、5G新通信方式の実証成功−帯域外不要輻射を抑圧(17/05/30)
- 名大、アミンやアルコールに効率変換できるアミド向け触媒開発(17/05/30)
- 名大、父子の表皮融解性魚鱗癬発症リスクを予測(17/05/30)
- 滋賀県立大、あす設立記念シンポ(17/05/30)
- 経営ひと言/立教大学・吉岡知哉総長「野球応援に感謝」(17/05/30)