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[ 科学技術・大学 ]
(2017/5/30 05:00)
京都大学大学院情報学研究科の水谷圭一助教と原田博司教授らは、第5世代移動体通信(5G)システム向けの新通信方式「ユニバーサル時間軸窓直交周波数分割多重(UTW―OFDM)方式」の実証実験に成功した。無線周波数の利用効率劣化の要因となる帯域外不要輻射を、従来の100倍の約20デシベル抑圧できた。LTE通信と互換性があるため、現行の4Gシステムからのスムーズな移行も期待できる。
研究グループは開発した波形整形処理装置を使い、LTEシステムの送信信号のUTW―OFDM方式化に成功。計算量の少ない時間軸窓処理を用い、LTEシステムの通信速度を劣化させず、帯域外不要輻射を抑圧した。簡単な信号処理の追加のみで対応できる。6ギガヘルツ(ギガは10億)以下の移動通信に適した周波数で高密度な利用が可能になる。
(2017/5/30 05:00)
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