[ ロボット ]
(2017/6/8 05:00)
英デルファイ・オートモーティブと欧州最大の公共交通機関である仏トランスデブは7日、完全自動運転車を使い、利用者の要望に応じてサービスを提供するオンデマンド型交通システムの商用化に向けて協力すると発表した。両社はまず今年中に、仏ノルマンディーのルーアンおよびパリ郊外のサクレーの公道で自動運転車の試験走行を開始する。得られたノウハウをもとに商用化を進めながら、他の国にもサービスを広げていく計画だ。
このプロジェクトでデルファイは、米インテルが153億ドルで買収したイスラエルのビジョンシステム会社、モービルアイと共同開発中の自動運転プラットフォームを提供。トランスデブは乗車予約や経路決定、オンデマンドでの配車、遠隔制御指令を含めてプロジェクト全体を管理する。
これに先立ち、ルノー・日産連合とトランスデブは2月、自動運転を活用したオンデマンド型交通向けのモビリティサービスを共同開発することで合意した。ルノーの小型電気自動車(EV)「ゾエ(ZOE)」を使い、今年後半からサクレー地区で実証実験を行うとしている。
一方、5月には、完全自動運転車を共同開発する独BMW、インテル、モービルアイの企業連合に、デルファイも加わることが発表された。
(2017/6/8 05:00)