[ 政治・経済 ]
(2017/6/12 08:00)
(ブルームバーグ)メイ英首相は総選挙での保守党の過半数割れの責任を問う同党議員との対立に備え、欧州連合(EU)離脱派の重要人物を閣僚などに起用した。
メイ首相は昨年の党首選で争い、首相就任後に司法相を解任したマイケル・ ゴーブ氏を環境・食料・農村相に指名。また離脱派として党首選に出馬したアンドレア・ レッドソム環境・食料・農村相を下院院内総務に起用した。
総選挙での保守党の過半数割れでメイ首相の当初のもくろみは崩れた。選挙前に予定していた抜本的な内閣改造には踏み切れず、閣僚の多くが留任となった。ただ、盟友のダミアン・グリーン前雇用・年金相を首相に次ぐナンバー2の筆頭国務相に起用した。
メイ首相は12日、保守党の党首選を組織する通称1922年委員会で演説する予定。これはメイ首相の留任に向けた第一関門になる。また13日には協力を得ようとしている北アイルランドの保守政党、民主統一党(DUP)のフォスター党首とロンドンで会談する。
原題: Weakened May Forced to Give Rivals Jobs in Bid to Cling On (1)(抜粋)
(2017/6/12 08:00)