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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/13 05:00)
千葉大学環境リモートセンシング研究センターのヨサファット・テトォコ・スリ・スマンティヨ教授らは12日、電波を送信し戻ってきた反射波を捉えて形状を画像化する「合成開口レーダ」(SAR)を利用した地球観測用小型衛星の要素技術を開発したと発表した。アンテナ部分をアルミニウムや強化樹脂などの材料から金メッキを施した金属製の細い糸を使ったメッシュ状に変更することなどで、従来より1桁小さい10キログラム以下に軽量化できた。
2020年に打ち上げ予定の衛星は100キロ―150キログラム。軽量化により1機当たりの開発コストを従来の10分の1以下の10億円以下に抑えることを目指す。
円軌道を描く電磁波を放射することで地表の観測を可能にする「円偏波合成開口レーダ」(CP―SAR)を同時に開発。雲や煙などの影響を受けることなく昼夜問わず地球表面を鮮明に監視できる。さらに地震や火山の噴火などの災害監視にも貢献できる。
ヨサファット教授は「将来5基以上の衛星を同時に軌道上に上げれば、リアルタイムで災害を精密に観測できるのではないか」と今後の展開に期待を寄せている。
(2017/6/13 05:00)
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