メタルアート、国内３工場を増強−ＣＶＴ・エンジン用部品に４０億円投資

メタルアートは国内３工場に約４０億円を投じ、自動車の無段変速機（ＣＶＴ）用やエンジン向けの部品を増産する。本社工場（滋賀県草津市）にＣＶＴ用シーブ（滑車）を月１６万個鍛造できるラインを新設し、２０１８年夏にも稼働させる。同時にシーブの機械加工などを担う同県内の子会社の工場も増強する。このほか、宮崎県にある鍛造子会社で１ライン増設する。顧客からの需要増への対応とモノづくりの効率化が狙い。

本社敷地内に、床面積１３００平方メートルの新棟（第４鍛造工場）を建てる。新棟の半分を使って２５００トンプレスラインを新設し、残り半分の活用は１９年頃を想定する。

既存の３８００トンプレスラインはスピード重視だが、新ラインは従来以上に品質と原価低減にも着目する。プレス機の小型化などでつぶしや仕上げ、トリミングなどの各工程対応をきめ細かくし、歩留まりを高める。ロボットによるワーク搬送で効率化と打痕抑制を...