[ ICT ]
(2017/6/23 05:00)
NTTドコモは、スマートフォンの長期利用者向けにポイント付与やコンテンツサービス料金の優遇を組み合わせた料金プラン導入の検討に入った。ユーザーの利用期間に応じ、優遇分を毎月ポイントとして加算する仕組みや、コンテンツサービスを安く提供するプランを検討。利用期間に応じて通信料金から割り引く従来のやり方を変え、長期利用者にわかりやすくメリットを訴求する。
ドコモの吉沢和弘社長は22日、日刊工業新聞の取材に応じ「単なる通信料金の引き下げではなく、サービスや、ポイント、料金をうまく融合させて長期利用者にお得感を打ち出していきたい」と語った。
ドコモは長期利用者向けの優遇プラン「ずっとドコモ割」を提供している。2016年には割引額を拡大した。同プランは利用年数に応じ月額の通信料金から自動的に割り引く。利用年数4年以上から適用し、15年以上の場合は最大2500円の割り引きが受けられる。
ただ、割引が恒常的になるとユーザーが利点を感じにくい弊害がある。このため利点を感じやすいよう、ポイントがたまる仕組みを検討する。
また、スポーツ見放題サービス「ダ・ゾーンフォードコモ」はドコモユーザーと、それ以外のユーザーでは利用料金に差がある。これを踏まえ、例えば長期利用者向けにコンテンツサービス「dマーケット」の利用料金の割引を含んだプランを検討する。
格安スマホが台頭する中で、契約シェアトップのドコモにとって長期利用者の維持は経営の優先課題。ポイントやサービスといった非通信分野との連携を積極化し、顧客基盤をより強固にする。
(2017/6/23 05:00)