[ 政治・経済 ]
(2017/6/29 05:00)
文部科学省は新産業創出など時代に合った工学教育のあり方を検討する有識者会議で中間まとめをした。学科ごとに決まっている学生定員や教員数を学部でまとめることや、学士と修士の「6年一貫制」新設を挙げた。産業構造や就職状況の変化に応じた対応を促す。省令などで早ければ2017年度中に制度改正し、19年度からの本格実施を目指す。
学科縦割り構造の見直しは、定員を学部管理に変えるなどで社会ニーズの高い分野へのシフトを狙う。教員・学生組織の分離で柔軟な学びを推進する。また研究型大学の修士進学率が8割程度なのを受け、学士・修士の6年一貫制を整備する。
卒業論文や大学院入試の学生負担がなくなり、新たな教育手法導入がしやすくなる。これらは国の制度改正で実現を図る。また現行制度で推進するものとして、産業構造の変化に対応できる基礎教育の「コアカリキュラム化」、情報科学と各専門分野の融合教育など計6項目を挙げた。
(2017/6/29 05:00)