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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/29 05:00)
京都大学大学院農学研究科の河井重幸助教や摂南大学理工学部の村田幸作教授らは、コンブなどの海洋植物由来資源に含まれるアルギン酸モノマーの代謝能向上の分子メカニズムの一端を明らかにした。アルギン酸モノマーと単糖マンニトールを利用する代謝改変出芽酵母の変異を確認した。酵母を使い、海藻から燃料や合成ゴム原料など有用化合物の効率的な生産につながる可能性がある。
研究グループは2種類の酵母で遺伝子の組み換えと適応進化でアルギン酸モノマー代謝能の向上を実現済み。その仕組みを探り、導入した遺伝子のアルギン酸モノマー還元酵素の遺伝子が変異し、アミノ酸置き換えが起きたことを明らかにした。異なる酵母でも同じ遺伝子の同じ場所で変異が発生していた。適応進化の時間短縮や制御ができ、他の酵母で応用しやすくなる。
(2017/6/29 05:00)