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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/7/10 05:00)
独ロバート・ボッシュが低電圧の48ボルトで動くマイルドハイブリッド車(HV)用システムで攻勢をかけている。独ダイムラー向けに今秋から量産開始するほか、日系完成車メーカーからも受注を獲得し2019年から順次量産を始める。マイルドHVは高電圧のHVと比較して導入コストが低く、欧州など各国の燃費規制強化を背景に普及が見込まれる。ボッシュは必要な部品をシステム化して提案できる強みを訴求し、事業を拡大する。
マイルドHVは簡易型HVで48ボルトで駆動するモーターを走行時のアシストに使い、減速時は回生ブレーキで発電する。ボッシュはスターター・オルタネーターやDC/DCコンバーター、リチウムイオン電池など必要な部品をそろえており、システム化して提案できる。燃費は従来のガソリン車と比較し15%程度改善できるという。
独ダイムラーの高級ブランド「メルセデス・ベンツ」や日本の完成車への採用のほか、中国メーカーからの引き合いが増えている。このため18年から中国でリチウムイオン電池の現地生産を始める計画。20年ごろに、従来より燃費特性を高めたマイルドHV用車載システムの生産開始を目指す。軽自動車への採用を視野にいれる。
欧州では、21年までに自動車の平均CO2排出量を1キロメートル当たり95グラム以下に減らすよう義務付けられる。中国でも燃費規制が強化される。このため低コストで一定の燃費改善が見込めるほか、シンプルな部品構成で小型車などに搭載しやすいマイルドHVへの期待が高まっている。
ボッシュのほか、独コンチネンタルなど欧州メガサプライヤーが中心となって市場を開拓している。日系サプライヤーでは日立オートモティブシステムズが48ボルト対応のリチウムイオン電池パックを19年度から生産する。
(2017/7/10 05:00)
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