[ エレクトロニクス ]

住友電工、大型蓄電池にチタン系材料 コスト半減、18年度に新型

(2017/7/10 05:00)

住友電気工業は2018年度にも、電解液にチタン系材料を採用した新型の大型蓄電池「レドックスフロー(RF)電池」(用語参照)を市場投入する。従来の主材料である希少金属のバナジウムを使わず、性能は同等のまま電池コストを現在の2分の1程度に抑えられる。材料やセル構造などの改良を重ねて20年度に1キロワット時当たりのコストで3万円以下を目指し、大型蓄電池で先行するナトリウム硫黄(NAS)電池などと競う。

  • レドックスフロー電池の実証設備

住友電気工業はチタン系を含む複数の電解液材料の選定を終え、大阪製作所(大阪市此花区)で実用サイズのコンテナ型蓄電池を使った実証実験に入った。1年程度の実証期間を経て18年度の市場投入を目指す。

大型蓄電池は、発電量の変動が大きく送電網に負荷がかかる再生可能エネルギーの貯蔵用などで市場拡大が見込める。国の20年度の余剰電力貯蔵用電池の開発目標は、1キロワット時当たり2...

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(2017/7/10 05:00)

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