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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/7/12 18:30)
(ブルームバーグ)配車サービスを手掛ける米ウーバー・テクノロジーズは、一連のスキャンダルが事業に打撃を与えているとの懸念を和らげようと試みた。事情に詳しい関係者によると、非公開企業である同社は11日、予約状況改善と赤字縮小が見込まれるほか、米アルファベットとの訴訟が決着することで同社最大の法的問題が解決するかもしれないと投資家に説明したという。
情報が非公開であることを理由に関係者が匿名で語ったところでは、ウーバーの幹部は投資家との電話会議で、4-6月(第2四半期)の予約総額が前期比で10%余り増加し、赤字縮小が続いていると指摘。ウーバーの弁護士は自動運転車を巡りアルファベット傘下のウェイモがウーバーを相手取って起こした訴訟について、正式な合意に向けて準備中なわけではないとしながらも、10月の審理予定日より前に決着する可能性があると語った。
15分間の同会議で詳細な業績は提供されなかったが、ウーバーは数週間以内に準備できると説明したという。一部主要株主の圧力でトラビス・カラニック最高経営責任者(CEO)が先月辞任に追い込まれて以降、株主への説明会は今回が初めて。
ウーバーの広報担当は電子メールで、「幸運にも当社は健全で拡大しつつある事業を持ち、経営や説明責任、企業文化、組織、ドライバーとの関係について明らかに必要な変更を行う余地がある」と説明。財務やウェイモとの訴訟に関する計画についてはコメントを控えた。
一方、ウェイモの広報担当は電子メールで、「ウーバーが当社の企業機密を不正流用したことを陪審に示せる有力な証拠があると考えており、審理を待ち望んでいる」と表明した。
(2017/7/12 18:30)