[ 機械 ]
(2017/7/26 05:00)
住友建機(東京都品川区、下村真司社長、03・6737・2600)は25日、情報通信技術(ICT)を活用する建設機械に参入すると発表した。油圧ショベルの標準機に、操作のガイダンス機能や自動制御機能を追加(アップグレード)できるようにする。掘り過ぎなどを防ぎ、施工品質や作業効率を高められる。工事現場で見込まれるICT需要を取り込む。
住友建機が9月に発売する新型機「SH200―7」に、2次元(2D)や3Dデータに基づく両機能をオプションで提供する。コスト面がネックになる可能性を踏まえ、段階的なICT化に対応する。
下村社長は「単なるマシンコントロール(自動制御)ではなく、油圧ショベルそのものの性能も重視する」と述べた。新型のエンジンと油圧システムを搭載し、現行機に比べて燃費を15%低減。価格はSH200―7が2330万円(消費税抜き)。
住友建機はグループ会社が愛知県刈谷市内に設けている教習センターに、ICT建機に試乗できる「ICT研修センター」を年内に開設することも発表した。3Dによる自動制御機能を利用した掘削やのり面整形、盛り土などを体験できる。併せてICT建機や施工に関連する情報を扱う専門組織を社内に設けて、工事関係者の要望に対応する。
現場では人手不足が拡大しており、国土交通省が工事全般にICTを活用する方針「アイ・コンストラクション」を示している。そのため経験が浅い作業者の施工品質を高められるICT建機の普及が進む見込みだ。
(2017/7/26 05:00)
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