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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/27 10:30)
(ブルームバーグ)韓国サムスン電子の4-6月(第2四半期)決算では、利益がアナリスト予想を上回った。旗艦スマートフォンの新モデル「ギャラクシーS8」の好調に加え、半導体価格の急伸が寄与した。
同社の27日の発表資料によると、純利益は過去最高の10兆8000億ウォン(約1兆800億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は9兆7500億ウォンだった。営業利益は14兆1000億ウォン、売上高は61兆ウォン。それぞれ今月初めに発表された暫定集計を若干上回った。
サムスングループの事実上のトップ、李在鎔サムスン電子副会長の刑事裁判の判決が近づく重要な時期に決算が発表された。同副会長は拘置所での約半年間、経営に携わっていない。その間、発売されたギャラクシーS8は好評で、昨年の「ノート7」の発火事故と販売打ち切りで陥った経営危機からの回復を助けた。サムスンはまた、米アップルなどからの需要に対応するため、半導体投資を拡大した。
IDCのハイテク業界アナリスト、ブライアン・マー氏は決算発表前、「S8がサムスンの立ち直りに寄与しており、ノート7騒動から気持ちを切り替えてもらいたい」とした上で、「しかしサムスンの勢いの多くはメモリーとディスプレーによるものであり、全てS8のおかげではないということを忘れるべきではない」と述べた。
(2017/7/27 10:30)