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[ 科学技術・大学 ]
(2017/7/31 05:00)
東京工業大学の関嶋政和准教授と秋山泰教授、長崎大学の北潔教授らは、IT創薬と生化学実験を連携したスマート創薬手法を使い、熱帯病の原因酵素を特定するとともに、その酵素に阻害活性を持つ化合物を4個発見した。東工大のスーパーコンピューター「TSUBAME」(ツバメ)も活用し、従来手法に比べ20倍以上の効率で創薬候補を絞り込んだ。創薬コストの削減につながる。
創薬研究向けデータベース「iNTRODB」を使い、シャーガス病といった熱帯病の原因となる寄生原虫の創薬標的「スペルミジン合成酵素」を発見。
さらにツバメによる計算で、酵素の機能を阻害する480万の化合物候補から176個を選び出し、生化学的なアッセイ試験で候補化合物を4個見つけた。成果は英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
(2017/7/31 05:00)