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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/7 05:00)
順天堂大学大学院医学研究科の斉木臣二准教授や服部信孝教授らは、手足の震えや転倒しやすくなるなどの症状を起こす神経変性疾患「パーキンソン病」の早期発見につながる体内の代謝物質を特定した。同疾患の患者の血液を採取し分析。骨格を動かす筋肉の働きに関わる血液中の代謝物「長鎖アシルカルニチン」の量が減っていることを明らかにした。血液検査による同疾患の発症前診断法の開発につながる可能性がある。
島津製作所の関連企業である島津テクノリサーチ(京都市中京区)と製品化を検討しており、2018年の製品化を目指す。
順天堂大学病院の同疾患患者やボランティアの健常者を合わせた40―80歳の男女331人を対象に血液を採取し、血漿(けっしょう)に含まれる代謝産物を分析した。
早期の同疾患患者では7種類の長鎖アシルカルニチンの濃度が大きく下がっていることが分かった。さらに同物質の濃度が、同疾患の治療薬や肥満度の指標「BMI」の影響を受けないことも確認した。
同疾患の国内の有病率は10万人あたり140人程度。近年の研究で、発症の10年以上前から立ちくらみや睡眠時の行動障害などを起こすことが分かってきている。
成果は英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
(2017/8/7 05:00)
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