[ 化学・金属・繊維 ]

東洋鋼鈑、ファーウェイに複合材供給 携帯電話筐体向け

(2017/8/8 05:00)

東洋鋼鈑は7日、ステンレスとアルミニウムを層状に接合した複合金属材料(クラッド材)が中国の大手通信機器メーカー、ファーウェイの新型スマートフォンに採用されたことを明らかにした。軽く強度が高いことから最上位機種の筐体(きょうたい)(写真はサンプル)に使われるという。スマホで世界的大手のファーウェイからの受注をバネに電子機器分野で同材料の拡販を狙う。

ファーウェイが月初に発売したスマホの新機種の一部に、鏡面仕上げを施した東洋鋼鈑のクラッド材が採用された。表面にステンレス、下の層にアルミを使っており、ステンレスの持ち味である強度と、軽さや放熱性の高さといったアルミの特性を併せ持つ。受注額や数量は非公表。2018年3月期連結決算の業績への寄与は小さいが、2年度目以降はスマホの売れ行きを踏まえ、販売計画を立てたいとしている。

開発したクラッド材「ファインクラッド」には真空中で材料の接合面を清浄化し、活性化させた上で圧延接合させる独自技術「表面活性化接合法」を用いるため常温下で、しかも高い圧力を加えずに異なる金属を接合できる。一般的なクラッド材より材料の変形が少ないため接合面が平らになるほか、合金層ができる心配もない。一時期はリチウムイオン電池の防爆弁に使われたが、これ以降は採用例がなかった。

(2017/8/8 05:00)

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