[ 政治・経済 ]
(2017/8/7 17:00)
売却対象資産の選定、財務相が明かす
(ブルームバーグ)フランスのルメール経済・財務相は、100億ユーロ(約1兆3000億円)規模のディスインベストメント(政府資産の売却)プログラムについて、対象資産の選定作業を進めていると述べ、実行には数年を要するとの見通しを明らかにした。
ルメール経済・財務相はパリの執務室で行ったインタビューで、「一気にというわけにはいかない。全てを15日でやり遂げるつもりはない。それは合理的ではないだろう」と発言。最初の契約が9月にまとまる可能性が高いと語った。
フランスの産業技術革新を後押しする財源確保のため、政府資産の売却を計画していると同経済・財務相が先月発表。公共投資が発展の加速を支援できる分野として、バッテリー技術や人工知能(AI)、交通・輸送に言及した。
フランス政府は、仏株式市場に上場する13社を含む81社の株式約1000億ユーロ相当を保有。自動車メーカーのルノーとグループPSA、航空会社エールフランスKLM、パリ空港公団、フランス電力(EDF)、通信会社オレンジなどが投資先に含まれる。
(2017/8/7 17:00)