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浜松ホトニクス、100フェムト秒の光現象を計測できるストリークカメラ開発

(2017/8/10 05:00)

【浜松】浜松ホトニクスは100フェムト秒(フェムトは1000兆分の1)で起こる光現象を計測できるストリークカメラ「フェスカ―100=写真」を開発した。時間分解能は同社従来品の半分で、世界最高水準という。加速器が電子を加速・圧縮する過程をより詳細に観測でき、創薬や半導体の研究に役立つ。

加速器は電子などの粒子を光の速度近くまで加速し、高いエネルギー状態にする装置。ストリークカメラは加速器に取り付け、光現象を観察する。より時間分解能の高いストリークカメラを使うことで電子の変化を高精度に計測し、加速器を最適に調整することができる。

加速器で作り出した光は、たんぱく質の解析などに使われ、創薬などに生かされる。また産業分野ではフェムト秒レーザーの性能評価や半導体物理の研究などに応用できる。21日から国内外の企業や大学、研究機関向けに受注を開始する。価格は2500万円(消費税抜き)。3年後に年間10台の販売を見込む。

(2017/8/10 05:00)

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