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[ エレクトロニクス ]
(2017/8/10 05:00)
シャープは12日、台湾・鴻海精密工業の子会社となってから1年を迎える。経営危機に瀕(ひん)していたシャープは、戴正呉(タイセイゴ)社長のリーダーシップと鴻海の支援により、わずか1年で業績を大幅に回復した。2年目以降は構造改革路線を終え、鴻海とともに米国や中国などの海外事業を再拡大しようと勢いづいている。ただ、鴻海グループの戦略に関わるためか、シャープは具体的な販売実績や経営戦略を明かさないことが増えており、実力や成長性を評価する上での課題も生まれている。(大阪・錦織承平)
シャープは2017年4―6月期決算で、3四半期連続となる当期黒字(144億円)を確保した。経営危機の元凶だったディスプレー事業も、鴻海が中国で展開したテレビ拡販策「天虎計画」の効果などで増収・営業増益基調に転換した。
「シャープのどこが変わったのか」―。7月末の決算会見で業績回復の理由を問われたシャープの野村勝明副社...
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(2017/8/10 05:00)
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