- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/15 05:00)
日本原子力研究開発機構は、天然には存在しない人工元素「アインスタイニウム」(Es)を使った研究を今冬をめどに始める。同元素を使う研究は日本で初めて。東京電力福島第一原子力発電所の燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)処理や、高レベル放射性廃棄物の処理処分法の開発などにつながる可能性がある。
米オークリッジ国立研究所が作成した0・5マイクログラム(マイクロは100万分の1)のEsを使う。
研究には原子力機構原子力科学研究所(茨城県東海村)にある「タンデム加速器」や、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)を使用。Esを使って作成した原子核の核分裂メカニズムや、水溶液中でEsと水分子が結合する様子を観測する。
(2017/8/15 05:00)