睡眠の科学的検証進む−寝不足、攻撃性高まり共感力低下

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  睡眠中の脳波計測（筑波大学提供）

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  睡眠が十分な状態と睡眠不足の状態とで比較したサイバーボール課題のイメージ（国立精神・神経医療研究センターの資料を基に作成）

ライフ・ワークバランスの大切さが指摘されて久しい。日中の生活を有意義に過ごすためにも睡眠の質の向上は欠かせない。眠りは生活と密接に関わっているが、実は謎に包まれた部分が多い。そんな中、睡眠の科学的検証が進み、眠りが健康へ与える影響について少しずつ明らかになってきた。日ごろ睡眠不足に陥りがちな現代人の心と体の健康維持を、睡眠の視点からサポートできる可能性がある。（安川結野）

睡眠障害／生活習慣病の予防期待

【炭水化物を消費】

睡眠の基礎研究を行う筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構は６月、脳の動きが活発になる「レム睡眠」などの眠りのステージによって、エネルギーの代謝が変化すると発表した。排気・給気のガス濃度と流量を２４時間測定できる装置「ヒューマンカロリメーター」を使い、２９人の被験者分の睡眠中のエネルギー代謝を測...