[ ICT ]
(2017/8/18 16:30)
無料で高い広告効果
(ブルームバーグ)トランプ米大統領がツイートをやめれば、ツイッターの時価総額のほぼ20%が失われる可能性がある。
それがモネス・クレスピ・ハートのアナリスト、ジェームズ・キャクマック氏の結論だ。トランプ大統領がツイートをやめれば、ツイッターの時価総額のうち最大20億ドル(約2200億円)が喪失すると同氏は予想する。
キャクマック氏はインタビューで、その理由は同大統領がツイッターをやめることによって利用者が大幅に減り、「収益につながる」日毎の利用者数が減少するためではないと指摘。そうではなく、最も著名な利用者がいなくなることがツイッターの無形資産価値に打撃を与え、「多重圧縮」につながるかもしれないと語る。
キャクマック氏は「米国の大統領ほど無料で高い広告効果が挙がるものは他にない」と説明した。同氏のツイッターの投資判断は「中立」。
ツイッターは利用者の総数を公表していないが、キャクマック氏は1日当たりの利用者数を約1億2500万人と推計。これは、「スナップチャット」を運営するスナップの利用者数を約30%下回る。ツイッターは7月、4-6月(第2四半期)に1日当たりの利用者数が前年同期比で12%増加したと発表した。
トランプ大統領はツイートを開始した2009年以降、3万5000回余りツイートし、フォロワー数は3600万人に達する。
(2017/8/18 16:30)