[ 建設・住宅・生活 ]

鹿島、CO2冷却液の地盤凍結工法を国内初適用

(2017/8/29 05:00)

  • J字型放水管フード内の凍結状況

鹿島は、液化二酸化炭素(CO2)を冷却液として用いた地盤凍結工法を、日本で初めて建設工事に適用した。従来の凍結方法に比べ、冷却液の循環を効率化でき、CO2排出量を約50%削減できる。環境に配慮した地盤凍結工法として、さまざまな工種に展開していく。

鹿島はグループ会社が開発した、液化CO2の循環による地盤凍結工法の実用化に着手。石狩湾新港発電所1号機新設工事(北海道小樽市)で、シールドトンネル掘削時の地盤改良に用いた。

新工法は地盤を冷やす冷却液に液化CO2を、冷却液自体を冷やす冷凍機にアンモニアを使用。液化CO2はマイナス45度Cまで冷却でき、従来の塩化カルシウムのマイナス35度Cと比べ、効率的に凍土を形成できる。

流量は10分の1程度ですみ、冷却液の循環で使うエネルギー消費量を削減できるため、CO2排出量を減らせる。

(2017/8/29 05:00)

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