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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/29 05:00)
砂糖の主成分であるショ糖や一部の人工甘味料だけを包み込む分子カプセルを開発したと、東京工業大学の吉沢道人准教授や京都大学の林重彦教授らが米科学誌サイエンス・アドバンシーズに発表した。人が甘さを感じる仕組みを詳しく解明し、新たな甘味料の開発に応用できる可能性があるという。
人が感じる人工甘味料の甘さは、スクラロースがショ糖の約600倍、アスパルテームがショ糖の約200倍。この分子カプセルへの取り込まれやすさも、スクラロース、アスパルテーム、ショ糖の順番で強かった。
糖類は水に溶けた際、水の分子と水素結合するため、糖類だけを包み込む分子カプセルを作るのは難しかった。東工大の吉沢准教授や山科雅裕博士研究員らは、ベンゼンのような環状構造物「芳香環」に注目してカプセルを作製。糖類分子に含まれる炭素に結合した水素と芳香環の間に働く相互作用を利用して、糖類だけを包み込むことに成功した。
(2017/8/29 05:00)
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