[ 科学技術・大学 ]

大脳のしわ形成関与遺伝子、金沢大が発見

(2017/9/1 05:00)

  • 図上:脳の表面に数多く存在する脳回(矢印) 図下:正常な脳回の断面(左)とCdk5を破壊した脳回の断面(右)(金沢大学 提供)

思考や運動などを担う大脳皮質の表面積が増え、「脳回」と呼ばれるしわが形成される際に働く遺伝子を発見したと、金沢大学の河崎洋志教授や新明洋平准教授らが、米科学誌セル・リポーツ電子版に発表した。

大脳皮質の形成過程の異常で、さまざまな障害が生じる難病の仕組みを解明する手掛かりになるという。

脳回は哺乳類でも脳機能が比較的高い種にしかできない。動物実験によく使われるマウスの脳には脳回がないため、河崎教授らはイタチ科のフェレットに注目し、最新技術で遺伝子操作実験を行った。その結果、大脳皮質の表面側の神経細胞で「Cdk5」という遺伝子が働かないと、脳回が正常にできないことを突き止めた。

(2017/9/1 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン