[ 中小・ベンチャー ]

障がい者に役立つ製品を-17歳社長、電動車いすの後方確認装置を開発

(2017/9/1 05:00)

  • 楠田社長自身も発達障がいを抱える(右手が本体で、左手が液晶モニター)

17歳の社長が障がい者向け装置を考案―。フレップテック(高松市)は、電動車いすの後方が簡単に確認できる装置「Shippo」を開発した。車いす後部に自動車用バックカメラや加速度センサーを内蔵した本体を装着し、手元にセットしたモニターで後方路面が確認できる。従来はミラーによる後方確認が多く、薄暗い場所では後方が見えにくかった。

今後、全国頸髄(けいずい)損傷者連絡会との実証試験で、改善を進めていく。香川県よろず支援拠点の支援で製造委託が可能な企業も探し、12月までに商品化を目指す。装置の価格は約2万円を想定している。

楠田亘社長は香川高等専門学校の学生で、自身も発達障がいを抱えている。小学生時代に熱中したサッカー競技用ロボットで培った3DCADやプログラミングなどの技術を生かし、「障がい者の役に立てる製品開発」を目指した。開発に先立ち、5月に起業した。

楠田社長は「将来はこんぴらさん(金刀比羅宮)を電動車いすで楽に参拝できる装置の開発や、その関連イベントをしたい」と意欲を示している。(高松)

(2017/9/1 05:00)

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