[ 医療・健康・食品 ]

ヤマハ発、医療分野参入-福島医科大に細胞ハンドリング装置

(2017/9/4 05:00)

  • ヤマハ発動機が開発した細胞ハンドリング装置「セルハンドラー」。手作業だった細胞の移動作業を自動化

【浜松】ヤマハ発動機は医療分野に参入した。表面実装機など産業用ロボット事業で培った技術を応用して細胞を高速、高精度に移動し、撮像もできる装置「セルハンドラー=写真」を開発。1号機を福島県立医科大学に納入した。抗がん剤の開発やiPS細胞(人工多能性幹細胞)など再生医療の研究向けに提案する。

手動では困難な速度と精度で目的の細胞を選択して吸引し、高密度プレートに一つずつ移動する。細胞は微細で壊れやすく形状も不均一。このため、専用の樹脂製吸引ノズルと容器なども独自に開発した。

同装置により手作業で8時間かかっていた細胞の移動作業を30分以内に短縮できる。撮像、画像処理機能も備える。価格は、標準仕様で6000万円。レンタルやリースも行う。年間5台の販売を目指す。

同社は産業用ロボット技術を応用した新規事業を社内公募し、2010年に医療分野向けの装置開発を始めた。

細胞に適した吸引吐出技術や画像処理技術を開発するため、米カリフォルニア大や大阪国際がんセンターとも共同開発した。

(2017/9/4 05:00)

機械・ロボット・航空機1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン