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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/9/6 05:00)
【浜松】榛葉鉄工所(静岡県掛川市、榛葉貴博社長、0537・27・2100)は、主力の2輪車部品の加工技術を応用し、自転車フレーム事業に参入した。ベンチャー企業のポプロモビル(神奈川県鎌倉市)が開発した自転車に供給する。マフラーのパイプ加工で使う曲げ技術でフレームを部分的に二重管構造とし、補強材なしでフレーム強度を確保した。
ポプロモビルはマツダ出身のデザイナー、山田敦彦社長が立ち上げた。自転車は「ポプロモビルワン」でステンレス製U字形フレームが特徴。価格は15万7000円(消費税抜き)。
従来の自転車の多くは強度保持のため補強材を溶接している。榛葉鉄工所はパイプの変形を抑えるために水を入れて冷凍してからパイプを曲げる独自技術を応用し、部分的に二重管構造とした。
補強材が不要になったことでデザイン性が高まり、乗り降りもしやすい。全長は1・45メートルで「シンプルなデザインで、都市部のマンションのエレベーターに持って入れる」(山田社長)。ポプロモビル本社やアンテナショップのほか、ネット販売も予定する。
榛葉鉄工所は2輪車部品に次ぐ事業育成に力を入れる。チタン成形技術による障がい者用ハンドバイクを完成したほか、マグネシウム製の車いすやパワーアシストスーツの開発にも参画した。
(2017/9/6 05:00)