[ 科学技術・大学 ]

DNAメタル、常温大気環境下でダイヤ被膜 10cm角を数分で

(2017/9/13 05:00)

  • ステンレスに被膜した際のSEM画像(2000倍)で六方晶結晶を確認

【東大阪】DNAメタル(大阪府東大阪市、前田茂樹社長、06・6732・4334)は、常温大気環境下で短時間でのダイヤモンド被膜合成に成功した。ダイヤ成分比率にムラがあるため硬度30ギガ―98ギガパスカル(ギガは10億)と幅があるが、10センチメートル角基材にかかる被膜時間はわずか数分。硬度や耐薬品性、耐熱性が求められる分野に、簡易に被膜できる技術として提案する。

同社が輸入販売するスイス・ボカフィクス製のタングステンコーティング用放電装置「ペネトロン」を応用した。電極をカーボンにし、チタンやステンレスの基材にかけるバイアス電圧を大きくし、放電によって炭素分子を高速で基材に当てる。

衝突の強さは10万パスカル程度で放電の温度は1万2000度C。一般的にダイヤ被膜の合成は、化学気相成長(CVD)などを用いて真空引き、昇温、フィラメント炭化、成長、冷却とプ...

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(2017/9/13 05:00)

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