[ ICT ]
(2017/9/14 15:30)
(ブルームバーグ)米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新機種を1台購入すれば1台無料で提供する販売促進策を、AT&Tが打ち出した。休戦状態にあった米通信業者間の競争が再開された。
AT&Tは昨年の収益を圧迫した激しい価格競争は繰り返さないとしていたが、15日に今年のキャンペーンを開始する。発表されたばかりの「アイフォーン8」と「8プラス」も対象となるが、アイフォーン史上最高価格の「アイフォーンX(テン)」にも適用されるかは明らかにしなかった。初代アイフォーンの発売から10周年を記念する同モデルは999ドル(約11万円)から。
携帯電話を一つも持っていない大人がほとんどいないという現状で、新しい顧客を開拓しなくてはならない通信各社は昨年、アイフォーンの値引きで激しい競争を繰り広げた。ジェフリーズ・グループによると、こうしたプロモーションで通信各社が負担した額は2016年後半で1契約者当たり約200ドルだった。
昨年に先制攻撃に出て最も大きな値下げに踏み切ったTモバイルは今回、アイフォーンXのほか、8と8プラスを購入する顧客に対し、旧モデルを300ドルで下取りする。ただし下取り対象モデルはアイフォーン6以上。他の通信大手もこれまでのところ、抑えめの戦略だ。
(2017/9/14 15:30)