[ 機械 ]
(2017/9/20 05:00)
【独ハノーバー=戸村智幸】ヤマザキマザックは自動化需要に対応した欧州向け新製品を、5機種投入した。加工対象物(ワーク)を着脱するロボットと一体化した旋盤1機種と、自動化しやすい固定型テーブルの立型マシニングセンター(MC)4機種を開発した。欧州は労働時間の短さと人件費の高さによって自動化の需要が特に高く、自動化機能を搭載した機種を拡充する。
開催中の「欧州国際工作機械見本市(EMO)」で新機種を披露した。同社は英国に工場を持つ利点を生かして欧州仕様機種を展開している。
新機種の一つであるワーク着脱ロボットと一体化した旋盤は、ベルギーのロボット制御技術開発会社「ロボジョブ」と共同開発。旋盤の数値制御(NC)装置でロボットも制御しワークを効率よく加工位置に設置できる。
立型MCは欧州で固定型テーブルが主流になっていることに対応した。固定型は移動型に比べワーク着脱が容易で自動化しやすい。NC装置は自社製だけでなく独シーメンス製も用意した。
販売地域を限定しない機種でも、自動化機能を盛り込んだ新機種を投入した。ワークと工具の交換、収納の自動化システムを搭載した5軸MCは、小型・複雑形状の部品を長時間連続して加工できると提案する。
(2017/9/20 05:00)