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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/27 10:00)
売上高2兆円、鉄道分野の巨大企業誕生
【フランクフルト時事】ドイツの総合電機大手シーメンスとフランスの鉄道車両大手アルストムは26日、両社の鉄道事業を統合することで合意したと発表した。新会社は鉄道車両の分野で世界2位の規模となり、最大手の中国中車に対抗する。
発表によると、シーメンスの事業部門のうち、鉄道関連を柱とするモビリティ事業と、アルストムを対等合併させ、社名を「シーメンス・アルストム」とする。本社はパリに置き、最高経営責任者(CEO)にはアルストムのプパールラファルジュCEOが就任する。
合併会社の売上高は153億ユーロ(約2兆200億円)。2018年末の合併完了を目指す。仏独の最大手が組むことで、欧州の鉄道車両分野で圧倒的な存在となるため、関係規制当局の承認の行方が注目される。
鉄道車両の分野では、中国の2大メーカーである中国南車と中国北車の合併により15年に中国中車が誕生。16年の売上高は2241億元(約3兆8100億円)で、シーメンス・アルストムの規模をはるかに上回っている。
(2017/9/27 10:00)