[ 機械 ]
(2017/10/17 05:00)
三井造船は16日、今治造船(愛媛県今治市)が建造する石炭運搬船向けに大型舶用ディーゼルエンジンを受注したと発表した。同エンジンには、国際海事機関(IMO)の窒素酸化物(NOx)3次規制をクリアする低硫黄燃料対応型の排気再循環システム(高圧EGR)を搭載する。同エンジンの採用は2016年12月に決定した常石造船(広島県福山市)に続き2件目。受注額や納入時期は今後詰める。
今治造船が建造する14万重量トン型石炭運搬船1隻に同エンジンを搭載する。
高圧EGRでは、エンジンからの排ガスの一部を掃気管へ再循環させ、燃焼温度を下げることによりNOx生成を低減する。特定海域でNOx値を1次規制値比の80%減となる1キロワット時当たり3・4グラム以下にする必要がある3次規制値もクリアした。
また、EGRの主要機器をエンジンに一体装備することで省スペース化を図り、機械室設計への影響が少ないシステムにした。
(2017/10/17 05:00)