[ ICT ]
(2017/10/18 05:00)
KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市、中島康之所長、049・278・7441)と住友電気工業は、光ファイバー1芯で毎秒10・16ペタビット(ペタは1000兆)の容量を伝送する実験に成功した。従前の世界記録だった毎秒2・15ペタビットを大幅に上回った。低遅延で高速な第5世代移動通信システム(5G)以降のモバイル通信システムを支える技術として期待される。
KDDI総研などは1本の光ファイバーに複数のコアを設けて異なる信号を多重伝送する方式と、各コアに複数の伝搬モードを設けて異なる信号を多重伝送する方式を採用。この二つの方式を組み合わせた光ファイバー技術を活用し、世界記録を更新した。
記録した毎秒10ペタビットは1秒でブルーレイディスク2・5万枚分のデータを伝送できる速度という。
モバイル通信では今後、IoT(モノのインターネット)などのサービスを安心・安全に提供するため、そのバックホールを支える光ファイバー通信の伝送容量を拡大することが求められている。
(2017/10/18 05:00)
電機・電子部品・情報・通信2のニュース一覧
- シャープ、LPWAで参入−IoT向け通信ユニット(17/10/18)
- KDDI総研・住友電工、毎秒10.16ペタビット伝送−光ファイバー1芯で(17/10/18)
- アナログ半導体各社、名古屋進出−車に照準/搭載比率増加 顧客に近く(17/10/18)
- 米ベルキン、ワイヤレス充電器相次ぎ投入−安全性と品質、訴求(17/10/18)
- 岡崎製作所、神戸・岩岡に新棟完成−無機絶縁ケーブル増産(17/10/18)
- ソニー、「6K」で撮影可能なデジタルシネマカメラ(17/10/18)
- ニコン、横浜に開設−非破壊検査装置のデモ施設(17/10/18)
- 経営ひと言/セールス・オンデマンドの室崎肇社長「良い空気で改善」(17/10/18)